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埼玉県川越市の 総合建設 一級建築士事務所

環境建築モデルビル(R2事業再構築化補助金事業)

提供する製品・サービス

  1. 新工法に係る建設設計、建設施工は、「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)工法」、「CLT工法」、「ZEB×CLTのハイブリッド(鉄骨×CLTのハイブリッド)工法」です。
  2. 新工法により建築した当社新事務所を、新工法の「モデルビル」・「バーチャルモデルビル」として提供します。

 

ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)工法

ZEBとは、「快適な室内環境を保ちながら、高断熱化・日射遮断、自然エネルギー利用、高効率設備により、できる限りの省エネルギーに努め、太陽光発電機等によりエネルギーを創ることで、年間で消費する建築物のエネルギー量が大幅に削減されている建築物」です。そして、「ZEBの設計段階では、建築計画的な手法(パッシブ手法)を最大限に活用しつつ、長寿命かつ改修が困難な建築外皮を高度化した上で、設備効率化を重ね合わせることで、省エネルギー化を図ることが重要」とされ、「省エネ基準よりも50%以上の省エネをZEB基準(ZEB Ready)として設定」し、「50%省エネ(ZEB Ready)を満たした上で、太陽光発電等によりエネルギーを創ることで、正味でゼロ・エネルギーを目指す」とし、「正味で75%以上省エネを達成したものをNearlyZEB」、「正味で100%以上省エネを達成したものをZEB」とすると定義されています(経済産業省「ZEBロードマップ検討委員会におけるZEBの定義・今後の施策など」)。

 

CLT工法

CLT(Cross Laminated Timber)とは、「木材を縦横に重ねてパネル状に接着」した、いわゆる端材を活用した建築材です。CLTは、「木材の利用促進の切り札として、世界的に注目されている」建築材で、以下のような特徴があります。

そして、非木造建築物の木造化には、以下のような環境負荷低減のメリット等があります。

わが国は「世界的にも有数の森林資源に恵まれた『森林国』」であり、「特に、戦後に我が国の未来のために里山の人々が植えた木々が“収穫期”」にあるにもかかわらず「森林資源の年間成長量7千㎥のうち、約4割しか活用されていない」ことから、「大きなポテンシャルを持つ我が国の地域材ストックの活用は、SDGsの推進に大きく貢献」すると期待されています(内閣官房、林野庁、国土交通省、環境省「地域材の活用を通じたSDGsの推進について」)。

ZEB×CLTのハイブリッド(鉄骨×CLTのハイブリッド工法)

上記のとおり、ZEBもCLTも、いずれも脱炭素化社会、SDGsに貢献する工法ですが、スキームの異なる概念です。すなわち、ZEB工法は、省エネ効率の高い建築材を用いて建築物を建築するものですが、必ずしもCLT・木材を用いるものではありません(むしろ、一般住宅(ZEH)とは異なり、ZEBにおいては事務所等の大規模な建築物が対象であることから、CLT・木材は選択されないのが通常です。)。他方、CLT工法は、CLTという炭素固定効果の高い木材建築資材を用いて建築物を建築するものですが、必ずしも省エネ効率が高いわけではありません(むしろ、CLTは相対的に高断熱化機能は高くないことから、CLTだけではZEB基準を満たすことは困難です。)。
そこで、当社の再構築事業においては、ZEBとCLTを組み合わせたハイブリッド工法により、両者のメリットを活かします。すなわち、CLTを活用することで、上記の「非木造建築物の木造化」のメリットを可及的に享受しつつ、CLT以外の省エネ効率の高い建築材を併用することにより、ZEB基準を満たす省エネ性能を実現します。
更に、ZEB×CLTのハイブリッド工法においては、主に建築物の躯体部分等については鉄骨を用い、それ以外の部分についてはCLT材を用いる、鉄骨×CLTのハイブリッド工法を用います。この鉄骨×CLTのハイブリッド工法には、以下のとおり当該工法に独自のユニークなメリットがあります。

モデルビル・バーチャルモデルビル

  •  新事務所は、新工法による「モデルビル」として活用します。モデルビルでは、新工法において用いる建築資材や新工法のミニスケールモデルを展示するモデルルームや、当該モデルビルの内壁や天井の一部をスケルトン(見える化)にしてビジュアル的に体感できる設備を備えます。これらを活用し、新工法に係る提案営業をし、受注を開拓します。
    更に、モデルビルでは、「環境建築物」としての性能を数値データとして収集し、データはインターネット上で一般公開します。かようなデータの公開は、新工法による性能を客観的数値で示すことで性能上の優位性をアピールする効果があることはもとより、ZEB等の新工法による建築物は現状では希少であるため、建築業界にとっても有益なデータを提供するものであり、社会的意義もあります。
  •  モデルビルは、動画・360度カメラなどによりインターネット上で建物外観から室内まで自由に歩き回れる「バーチャルモデルビル」として活用します。

 

導入する設備・工事等

■モデルビル

  • 建築場所:埼玉県川越市小室566-6、568-2(当社所有の隣接する2筆の土地敷地内)
  • 建築物概要:ZEB×CLTのハイブリッド(鉄骨×CLTのハイブリッド)工法、3階建て、総床面積300㎡
  • 取得時期:令和4年12月(竣工予定)

■バーチャルモデルビル

  • 公開時期:令和5年4月(予定)
    [全体俯瞰図]

 

 

 

>> 鉄骨+CLTハイブリッド構造 + 日本建築センター個別評定

>> ZEB + BELS・ZEB評定、気密測定結果