倉沢建設ゼロエネルギービル 地中熱データ
測定データ
地中熱エネルギーによる全館空調
地中熱は効率的で環境にやさしい、安定したエネルギーです。
地下10mより深い層では、大気の温度変化の影響を受けず1年中安定した温度を保っています。
特に地下10m~200mの帯域は気温やマグマの温度の影響を受けず、地上の年間平均気温と同等の温度となっており、この温度帯と地上で温熱・冷熱を交換してエネルギーを利用することを地中熱利用といいます。
また、同帯域に溜まり、緩やかに流れる地下水も同様の理由で年間を通して安定した水温を保っており、地中熱と同様にエネルギー源(地下水熱)としての活用が可能です。
地中熱全館空調の特許は(株)イノベックスとの共同特許です
地中熱の用途とメリット
● 工場、製造施設 ● 病院、医療施設
● 福祉施設 ● 商業、ショッピングモール
● 庁舎等 ● 幼稚園、保育園
● 農業施設など
地中熱エネルギーは、空調のランニングコスト削減、省エネ・CO2排出削減、化石燃料の使用量削減、事業価値の向上といった様々なメリットがあります。
地中熱の仕組み
地中熱を有効利用。「ヒートクラスター」型とは
ヒートクラスター工法とは、井戸内に熱交換用の採熱管を挿入し、井戸内の水と採熱管の熱交換を行う間接熱交換方式の事です。
従来の地中熱工法の4~5倍の性能を発揮することができます。
1.熱交換性能が従来方式の5倍程度
ヒートクラスター工法とは、井戸内に熱交換用の採熱管を挿入し、井戸内の水と採熱管の熱交換を行う間接熱交換方式の事です。
従来の地中熱工法の4~5倍の性能を発揮することができます。
2.「水資源」と「熱エネルギー」の両方が取り出せる
3.少ない井戸本数で済むから、ボーリングコスト大幅削減
ヒートクラスター型地中熱HPは他の地中熱工法と比較して5倍の採熱が可能であるため、50~100mのボーリングが1本で可能となります。これにより地中熱利用で課題となっている初期費用を大幅に削減できます。
小能力HP(10kw)で300㎡を全館空調
地中熱システムは再生可能エネルギーの地中熱を活用するため、環境への負荷が少なく、長期的なエネルギーコストの削減につながります。
このモデルビルの熱負荷計算では能力30KWが必要でしたが、10KWのHPを設置しています。これは建物の高断熱・高気密化と地中熱源空調の組合せで実現しました。
小能力HP(10kw)で真夏日・真冬日にも快適な室内温度
地中熱ヒートクラスターは、井戸の中に取り込んだ地下水との熱交換を行います。
井戸の中の地下水は採熱終了後には地中に再び戻し、新たな地下水を井戸の中に導入するということを繰り返し、安定的な熱源を創り出すため、真夏日や真冬部の厳しい外気温度でも快適な室内温度を維持できます。
快適に健康に働けるCLT×ZEBモデルビル
~新鮮な室内空気環境~室内の二酸化炭素濃度で外気導入量を制御
室内の二酸化炭素濃度によって新鮮な外気導入量を制御します。室内の二酸化炭素濃度が高い状況(通常、換気が不十分な場合)では、注意力や集中力が低下する可能性があります。
十分な換気がない環境では、CO2濃度が上昇し、新鮮な酸素供給が減少することがあります。これにより、眠気、頭痛、集中力の低下などの影響が生じる場合がある、とされています。
~快適な室内温度環境~高断熱・高気密
高断熱・高気密の建物は、室内温度の一定性が高く、快適な環境を提供します。
室内の冷暖房効果を維持しやすく、冬場では冷たさを感じず、夏場では過度の暑さを和らげることができます。
~高原のように爽やかな空調~輻射熱パネル空調
輻射熱空は、建物の天井の表面から放射される熱を利用して、冷暖房効果を実現します。輻射熱空調は、直接的な熱の放射によって人体に熱を提供するため、快適な環境を提供し、空気の流れや風の感じられない静かな環境が特徴です。
また、均一な熱分布を実現します。
さらに、輻射熱空調では、空気の循環が少ないため、ホコリや花粉などの空気中の汚染物質の拡散が少なくなります。これにより、空気品質の向上やアレルギーの症状の軽減が期待できます。
~木の温もりを感じて働く~非木造建物の木質化
木の温かみは、室内の雰囲気や心地よさに大きく貢献します。
木の素材を使った家具や内装材、木造建築などは、居心地の良さやリラックス感を演出し、心地よい環境を提供してくれます。
木材は再生可能な資源であり、二酸化炭素の吸収に貢献するため、環境への影響が比較的低いとされています。